超絶技巧な奇作

トリック画のよう

10月13日から11月15日までMAHO KUBOTA GALLERYにて開催中の小川信治による展覧会「干渉法 鏡像とロンドによる」を見てきた。作品はポストカードのようなヨーロッパの古い風景などだが何か違和感があるというか不思議な感覚にさせられる。そして写真のようなその絵をよく見てみると実は写真のような風景は全て鉛筆で丹念に描かれているという超絶技巧なテクニックなのにも驚かされる。

 

非現実的な違和感

風景から受ける違和感は超リアルな風景なのに同じ建物が線対称に存在していたり同じタワーが2本建っていたりなど元の風景にトリック画のような仕掛けが施されているからだ。それにしても凄い写術力なのでついつい絵に近づいて見入ってしまうが引いて見た時にありそうでないその非現実的な風景にたとえようのない違和感を感じるはずだ。

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鏡に映るように線対称に建つ不思議な建造物だが、背景は普通だ。

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こちらも良く見ると同じ道路が線対称に描かれている。

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二つ同じように建物だけが建っている違和感が面白い。

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少女の後ろの風景にも同じ建物がリピートしている。

 

人生は薔薇がごとく

セーヌ1周年企画展

僕がディレクションのお手伝いをさせていただいている南青山のアートサロン「SCENE」が1周年を迎えた。その記念に篠山紀信さんの写真展「La Vie en Rose 人生は薔薇がごとく」が10月14日から12月22日まで開催されている。篠山紀信さんといえば有名写真家であり実に様々な写真を自由自在に撮る写真家として知られる。今回は雑誌で連載された女優さんなどの女性たちのポートレートシリーズをセーヌでの展覧会のために焼き直した形での展示となったがセーヌにぴったりな素晴らしい写真の数々が展示されることとなった。

 

作品が空間にマッチ

セーヌは森田恭通氏のインテリアデザインでギャラリーというよりはサロンと呼びたくなるようなとても優雅で贅沢な空間となっている。その空間で森田氏自身が作品の額縁もデザインして篠山紀信作品を見せた今回の展覧会はセーヌという特別な空間に完全にマッチした展示であるとともに篠山作品を今までにない形で展示するという奇跡的なコラボレーションを実現したと思う。普段はアポイント制なのだが木曜日の14時~20時だけはパブリックデーで見に行けるので是非足を運んでください。

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「バラ色の人生」ではなくあえて「人生は薔薇のごとく」とした。

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スペースの真ん中にある大きなソファを囲むように篠山作品が並ぶ。

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挨拶をする篠山紀信さんとセーヌのオーナー山本菜々子さん。

scenetokyo.com

 

黄金のセラ

リチャード・セラへのオマージュ

インテリアデザイナー森田恭通さんとはかれこれ10年ほど毎年マイアミのアートバーゼルへ通うアート好き仲間だ。

現代アートには度肝を抜かれるスケールの作品も多く、中でも鉄を使って巨大な壁のような彫刻を作るリチャード・セラは僕も森田さんも大好きな作家である。今回、三谷に誕生したSALIOTという照明器具メーカーのショールームに森田さんがそのリチャード・セラへのオマージュともいうべきデザインをしたというので出かけてみた。

 

黄金に輝くセラ

天井も高く広いショールームに踏み込むと目に飛び込んでくるのはスペースいっぱいにリチャード・セラのような巨大で湾曲しいた壁が立ち並ぶ姿。まさにリチャード・セラへのオマージュと言っていいだろう。ただし、鉄製のセラの作品とは違ってこちらは黄金に輝く壁だ。それぞれ部屋のように区切られた湾曲の壁の中はショールームになっていて様々なものがサンプル的に展示してあった。それに当てられるSALIOTの照明は全てスマートフォンで角度や明るさなどが遠隔操作できる優れものだ。現代アートのようなショールームは各種イベントへの貸し出しもするという。

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黄金に輝く湾曲した壁面は圧巻の存在感だ。

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壁に仕切られた空間は様々なショールームになっている。

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パーティーでは森田さんの好きなシャンパンが振る舞われた。

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アンティークの名車も展示されていたが?億もするらしい。

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SALIOTの照明はスマホで様々な遠隔操作が可能だ。

アートブックフェア

寺田倉庫に会場を移して

毎年恒例のアート関連書籍などのフェア「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2017」が10月5日から8日まで開催されている。天王洲アイルにある寺田倉庫に会場を移してパワーアップしたフェアには連日大勢のアートブックファンが押し寄せてエレベーター待ちの行列が出来ていた。

 

色々な物が沢山

アートに関する、またはその周辺の関連書籍はもちろん、様々な印刷物、手作り感満載のZINE、Tシャツ、バッチなどなどアートに関わる印刷物やアーティストによる印刷物など幅広いラインナップが楽しいのでついつい足を止めては見入ってしまう。NYでのアートブックフェア同様に今日もTシャツを買ってしまった。明日までなのでまだの方は是非!

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寺田倉庫が新しい会場、エレベーター行列に注意!

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アート書籍だけでなくTシャツやマグカップなんかもある。

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アーティストによる印刷物が並ぶブース、面白いものが多い!

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小さな出版社や本屋さん、自費出版の人など出店者は様々。

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レコードジャケットを選ぶように古本を選べるコーナーもあった。

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僕の好きなKEN KAGAMIさんのアート商品関連もありました。

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ストリート系の出店者も多かったように思うので要チェック!

tokyoartbookfair.com

 

ARTなレストラン

プライブリブの人気店

赤坂に新しく誕生した赤坂インターシティーの3階にプライムリブで有名なLAWRY’S赤坂店がオープンした。本場アメリカのボリュームタップリのプライムリブが人気のこのお店に僕がディレクターとして関わっているアートサロンセーヌがアートを飾るという仕事を引き受けて素晴らしいアートをセレクトした。アートサロンでの展覧会以外にもセーヌではアート界やアーティストとのコネクションを生かしてアートを提供するという事業を今後増やしていくのだという。

 

本物のアートをお店で

LAWRY’S赤坂店は非常に広くて天井高もあるのでその空間に合うアート、また、お店の雰囲気やLAWRY’Sのコンセプトに合ったアートという観点でアーティストをセレクト、結果としてお店にぴったりの本物のアートが飾られたお店が完成したのだ。来客される方々にはランチに、またはディナーにプライムリブを食べながら是非アートも楽しんでほしい。

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オープニングには本場アメリカからスタッフも駆けつけた。

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高い天井の広い店内は豪華で素晴らしい空間になっている。

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受付には見上げるように流麻二果さんの抽象画が飾られた。

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入り口にはLAWRY'Sを象徴するような今井龍満さんのアートが迎える。

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カフェにあるコーヒーで描いたというMinori-iさんの創業者達の肖像画

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これがLAWRY'Sのプライムリブ、ボリューム満点です。

 

新しいFrancfranc

よりジェネラルなブランドへ

僕が関わらせていただいているインテリアブランドのFrancfrancがこの秋から新しく生まれ変わる。とかく女性に人気のインテリアブランドというイメージからよりジェネラルなインテリアブランドへと変革するのだ。

その象徴的な動きとして外苑前にあるFrancfrancの旗艦店も内装や商品ラインナップをリニューアルして新たな出発をすることとなった。

 

貴重なトークセッション

新しいFrancfrancのお店や商品を見ようとレセプションには多くの人が来たがその前日には招待客向けに雑誌ELLE DECORとのスペシャルコラボのトークセッションも開催された。ともに25周年を迎えるFrancfrancELLE DECORは現在雑誌でもFrancfranc特集をしているが今回はELLE DECORのディレクターである木田さんの進行でFrancfranc社長の高島さん、CassinaTHE CONRAN SHOPなどの代表を務める森さん、そしてCIBONEやDEAN&DELUCAの代表である横川さんの3人がインテリア界の歴史や様々な話を展開した。90年代からインテリア業界を牽引して来たお三方の話は日本のインテリアの歴史を垣間見るようでとても面白かった。新しくなったFrancfrancを是非チェックしてみてください!

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お店の入り口には新しいブランドの象徴的ディスプレーを展示。

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高島社長、森社長、横川社長によるスペシャトーク

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インテリアの歴史年表と今までのエルデコのバックナンバー。

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ケータリングは人気のトランジット、美しいフィンガーフード。

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よりジェネラルに変化するブランドは高級感も増した気がする。

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手頃な価格でよりお洒落に、そしてこだわった物作り。

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今回新たに開発されたマスターレシピシリーズは洗練されている。

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女性はもちろん幅広い層にアピールできるブランドへと変貌した。

ニューヨーク速報!VOL.2

アートのブックフェア

僕の大好きなアート系書店「PRINTED MATTER’S」主催のアートブックフェア「NY ART BOOK FAIR 2017」はクィーンズにあるMOMA PS1というMOMAの分館で開催される。アート系の印刷物や書物を扱う様々なブースが世界中から集まって行われるこのフェアには実に個性的な出店者が集まる。印刷物だけでなくTシャツやトートバッグなど関連雑貨のほかにエディションもののアートやポスターなんかも売っているので隅々をチェックしたくなる。今回はインテリアデザイナー森田恭通さんの写真家としての初の写真集の発売もあり森田さんも渡米してサイン会などを会場で行なっていた。

 

個性的で面白い

アートフェアというとアートを売るギャラリーがブースを出す感じだが、アートブックフェアはギャラリーよりも個人やディーラーみたいな業者など幅広い人々が出店するので個性的で面白い。例えばレズビアングループが同性愛に関する印刷物を売っていたり、ロシアや中東みたいな遠い国からも出店者が来ていて世界中のアートブック好きが集うフェアなのだ。千差万別、なんでもありなので好きな感じの印刷物や書物、ZINEなどを気ままに見て回れるのが楽しいフェアだ。個人的には印刷物よりも10ドルとか20ドルくらいで売られている個性的なオリジナルTシャツを買いあさってしまった。

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プレビューを入れても4日間という短い期間に人が集中する。

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森田氏の初の写真集「Porcelain Nude」は素晴らしい出来だった。

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出版元のSUPER LABO代表ホウキさんと森田さんの二人。

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古い学校を改装したMOMA PS1は地上3階で広々としている。

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可愛いトートバッグなんかも20ドルとか安いのでつい手が伸びる。

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ギャラリーの展示もあってアートの中で作品集を変えるのだ。

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GAGOZIANギャラリーではこの山積みポスターを自由に持ち帰れる。

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学校の校舎がメイン会場だが庭にも仮設のドーム型会場が現れる。

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こんな可愛いKODAKのフォトブースみたいな売店も出現した。

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天気にも恵まれて開催期間中は毎日たくさんの人が訪れていた。

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校舎前の階段は休憩スペース、ランチを食べる人、休憩している人。

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教室のようなカフェスペースはなんか和む空間だった。

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書籍以外にもエディションもののポスターや野球帽まで売っている。

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カバーを見ているだけでも様々で面白い印刷物の数々だ。