NYアートリポートVol.10

Andy Warhol

ロウアーイーストサイドにあるSPERONE WESTWATERギャラリーにてAndy Warholのドローイングを集めた展覧会「by Hand: Part Ⅱ」が開催されていた。ウォーホルといえば何といってもシルクスクリーンの作品が有名でファクトリー時代から作家人生の最後に至るまで様々なシルク作品を制作した。しかし、現代アートのアーティストとして有名になる以前にウォーホルのアーティストとしてのキャリアはイラストを描くコマーシャルなアーティストとして既に花開いていたのはあまり知られていない。そして、この頃の素晴らしい筆さばきのイラストはその後に現代アートの作家として脚光を浴びてからもウォーホールのアーティストとしての大事な礎となっていたのだ。エレガントで繊細かつダイナミックな動きで溢れたイラストはウォーホルのアーティストとしての並外れた才能を垣間見れる貴重な作品だと言える。

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香水の容器だろうか、美しい形のガラス瓶が描かれている。

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蝶々や食べ物などスタイリッシュにカラフルに描かれ楽しい。

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ファッショナブルな女性像に草花やユニコーンが素敵だ。

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男性のドローイングも非常に多く貴重なカテゴリーとなっている。

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クリスマスのためのイラストか?香水瓶にサンタクロースもいる。

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ハンモックでくつろぐ女性やタバコを吸う女性など様々だ。

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花と女性やドレス姿の女性など実にエレガントに描かれている。

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インクを押してにじませるブロッティング手法で描かれた作品。

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女性のヌードも鋭い洞察力と繊細な線で描かれている。

NYアートリポートVol.9

We the people

ロウアーイーストサイドにあるNEW MUSEUMは常に独自の視点でキュレーションした作家の展覧会を行なってきたが今回の滞在期間中はNari Wardの展覧会「We the people」を展示していた。ハーレムを拠点に活動するこの作家は身近にあるものや廃棄物など様々なものを繋げて驚くべきアートに仕立てる。それはオブジェのようであったりインスタレーションであったり様々だが差別や社会問題などアメリカへのメッセージが強く込められた作品は骨太で迫力さえ感じるほど力強く見るものに迫ってくる。絵画や彫刻など様々なアートがあるがこうした賛否両論を巻き起こすようなメッセージ性の強いアートを展示するNEW MUSEUMの強い信念は表現の自由を尊重する素晴らしいことだと思う。

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ハーレムを象徴するアポロシアターのネオンサインが登場。

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巨大な機械の装置にクレーンがつけられオブジェが吊るされた作品。

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アメリカを象徴するようなサインが布と刺繍で作られる。

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身近にあるものを集め繋げ巨大な作品へと変貌させる。

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廃棄されていたガラスのボトルもアート作品となってしまう。

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ドラム缶を切って何かの装置のようなものに生まれ変わらせる。

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壁に直接埋め込んだ無数のカラフルな糸がメッセージを表す。

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廃棄物のようなものは繋ぎ合わされまとめられてオブジェになる。

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絵画のような作品の表面に沢山の釘と糸でパターンが現れた。

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美術館の壁面に直接施された巨大なインスタレーション作品。

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紐やタイヤ、金具など無数のものが蜘蛛の巣のように絡み合う。

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ベビーカーが原型をとどめないほどにもので圧倒されている。

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数百本はありそうな黒く焦げたバットとオーブントレイのオブジェ。

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鉄の柵と切り刻まれたパラソルが怖いほどに変わり果てた姿に。

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錆びて古びた窓とその前に積み上げられた石やレンガの山。

8/03ART GALLERY

ギャラリー最後の展示

NYアートリポートはまだ続くのだがここで東京のアートの話題を一つ。渋谷ヒカリエ8階に小山登美夫氏がオープンしていた8/03ART GALLERYが今回の展示で閉まると聞いたので見に行ってきた。ギャラリー最後の展示は小山登美夫ギャラリー所属の作家たちのグループ展で今まで様々な作家の展覧会を披露してきたこのギャラリーの最後を飾るにふさわしい展示となっている。今後は六本木のギャラリーだけの展開になるのだと思うがいかなる経緯でヒカリエのギャラリーをやめて六本木だけにしたのか、または他に構想などあるのかは小山さんにあった時にでも聞いてみたいと思う。

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大人気の写真家、ライアン・マッギンレーによるポートレート

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なんとも不思議な世界観の絵を描く作家、国川広の作品。

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好きな作家の一人でもある大野智史の新たな感じの絵画作品。

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陶芸家、岡崎裕子の繊細な花びらのような描写が美しい大皿。

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井上有一による書は花の一文字が踊るように書かれた傑作。

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とてもファンの多い作家である工藤麻紀子によるペインティング。

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ダイナミックな表現力が評価の高い桑田卓郎の陶芸作品。

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小山登美夫さんは早くからダミアン・ハーストを扱ってきた。

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オペラシティーでも個展を開催中のトム・サックスの作品。

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僕も一点所有しているが若くして他界した中園孔二の作品。

NYアートリポートVol.8

TEFAF NEW  YORK SPRING

引き続きTEFAF NEW  YORK SPRINGからのアートリポートです。

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ROBERT RYMANのミニマルな絵画作品。シンプルだが奥深い。

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ADOLPH GOTTLIEBの抽象画。1960年代の作品だ。

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1950年代のモダンな家具や照明などが並ぶブースもある。

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とても人気のあるイタリアの画家GIORGIO MORANDIの絵画作品。

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ギリシャの石像や古代の槍のようなものもアートとして売っている。

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アレキサンダー・カルダーのモビールはとにかく人気がある。

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パブロ・ピカソの絵画作品。色や線など筆運びが素晴らしい。

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上から見下ろしたTEFAFの会場風景。賑わいぶりがわかる。

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上流社会といえばやはりシャンパンと生牡蠣なのだろうか。

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手のひらに乗るくらい小さなカルダーのモビール。きっと高額。

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バスキアのペインティング。MADE IN JAPANと書いてある。

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こちらも人気の画家、PHILIP GUSTONのユーモラスな絵画。

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ウォーホルのハイヒールにはダイアモンドダストが使われている。

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WOOK KYUNG CHOIの絵画作品。1960年代の作品だ。

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日本人作家イケムラレイコのテラコッタで作られた彫像。

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イケムラレイコの絵画や造形作品が展示されたコーナー。

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あまりにも有名なリヒターの絵画作品。一体いくらするのやら。

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こちらも人気の草間彌生によるインフィニティーネット。

NYアートリポートVol.7

TEFAF NEW  YORK SPRING

引き続きTEFAF NEW  YORK SPRINGからのアートリポートです。

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色やタッチが素晴らしいピカソのペインティング。欲しい!

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どこへ行っても大人気の画家、ジョージ・コンドの絵画作品。

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SETH PRICEの作品はポリエスターにものを真空パックした感じ。

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ここでもワンチャンは入場可能です。可愛い。

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JOAN MIROのブロンズ作品。原始的な感じがする形だ。

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DONALD JUDDのミニマリスティックな造形作品。

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こちらも思い切りミニマルなROBERT MANGOLDの絵画作品。

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小さい作品だが味わい深いSTANLEY WHITNEYの絵画作品。

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日本人アーティストON KAWARAの日付シリーズ。

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なんともコミカルな感じさえするPHILLIP GUSTONの絵画作品。

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またもGEORGE CONDOの作品。これはドローイングだ。

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PABLO PICASSOの絵画作品。ミュージアムクラスの絵画だ。

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エレガントな会場の風景。さすがアッパークラス向けである。

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こうしたファンシーな家具のブースもあってすごい家具ばかりだ。

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ALEXANDER CALDERの針金で作った吊るすオブジェ。影がいい。

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MARIA LASSNIGの絵画作品。色がとても繊細である。

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シグマ・ポルケの作品もあった。なかなか渋いチョイスだ。

TEFAF NEW YORKからのリポートは次回に続きます!

NYアートリポートVol.6

TEFAF NEW  YORK SPRING

FRIEZE NEW YORK が開催されている期間中にマンハッタンのアップタウンにあるアーモリーで開催されているのがもう一つのアートフェアTEFAF NEW  YORK SPRINGだ。11月にもTEFAF NEW  YORKは開催されるがそちらはTEFAF NEW  YORK FALLと呼ばれている。このアートフェアには現代アート以外にも美術館レベルのアートのやユニークな家具や宝飾品の数々も展示されるがとても仮設とは思えないブースには立派な棚などのついた重厚な壁が建てつけられギャラリーべつに仕切られた会場には高級なカーペットが敷き詰められている。本格的なレストランもあるしオイスターシャンパンのバーもある。フェアに来ている人たちも上品で上流階級のお金持ち御用達って雰囲気のアートフェアなのだ。世界のお金持ちってこういうところでアートを買うんだと納得できてとても興味深い。

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リキテンシュタインのブロンズの彫刻作品、一体いくらするのか。

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これも珍しいリ小さめのキテンシュタインの絵画作品。

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リキテンシュタインが続きますがこれもかなりの傑作だ。

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このリキテンシュタインは古い作品で相当な価値があるとみた。

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ジョージバセリッツの絵画作品。今一番注目のアーティストだ。

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エド・ルシェの作品だが今まで見たことのない作品だった。

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巨大なウォーホルの作品をバックに待機するギャラリースタッフ。

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パブロ・ピカソのドローイング。素晴らしい作品である。

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様々な調度品もあるがみな凄いテクニックで作られているものばかり。

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荒々しく力強いペインティングはJOYCE PENSATOの作品。

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アメリカ先住民のアートなども売られていたりする。

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人気作家GRORGE CONDOのブロンズ作品はかなり大きい。

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大好きな画家、ALBERT OEHLENの抽象画もあった。

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相当な値段はすると思われるRICHIARD PRINCEの作品。

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サイ・トゥオンブリーのドローイングもあった。高額なはず。

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これも好きな作家、TERRY WINTERSの絵画作品。色がいい。

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どのアートフェアに行っても必ず見るALEXANDER CALDER。

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ミュージアム級のパブロ・ピカソの見事な絵画作品もある。

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草間彌生もあるがヴィーナス像とセットとはなんと贅沢な。

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ルネ・マグリットの絵画もあった。一体何億円するのか。

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アンディー・ウォーホルのシルク作品。ポートレートは人気だ。

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ジョルジョ・デ・キリコの絵画もあった。美術館のようだ。

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一点ものの家具や歴史的に有名な家具もさりげなく売っている。

 

NYアートリポートVol.5

NYアートリポートVol.

FREIZE NEW YORKからのアートリポート今回で最後になります!

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東京から出展していたGALLERY38では須田剋太の作品を出していた。

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須田のいい作品がまとまって出展されたのは珍しいことだ。

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陶器のような質感の表面が印象的な須田の作品。

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ALEX KATZの絵画制作の下絵を描いたシートが作品として売られていた。

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ミューズである妻の笑顔を描いた作品。カッツらしい色彩だ。

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日本でも展覧会が開催中のトム・サックスの家具と箱が展示された。

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トム・サックスの作品も展示されていたがなかなか珍しいことだ。

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ELIZABETH NEELという作家の抽象画は勢いがあってなかなか良かった。

今回のFRIEZE NEW YORKも沢山の作品と出会えたいいフェアだった。

次回からはもう一つのアートフェアTEFAFのリポートをします!