「ThRey」オープン!

「CASBA」のレイコプロデュース

9月22日から代官山でカスバのレイコプロデュースのセレクトショップ「ThRey」がオープンした。「CASBA」といえば恵比寿にある業界人もたくさん集まる会員制のバーで僕も長年お世話になっているがもともと独自のファッションセンスを持つレイコにとってはセレクトショップをプロデュースするのは楽しいいはずだ。「Paradise」というアパレルブランドのディレクターを始めたのは知っていたがついにお店を出すということで本格的に始動したというところだろうか。レセプションにはたくさんの業界人から花が送られていたし多くの人も駆けつけて祝福していたがさすがにレイコの幅広い人脈を伺える。企画もののコラボ商品などは売り切れているものもあるというが「Paradise」の商品はかなりいい感じなので是非チェックしてみてください!

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「ThRey」でスリーと読むらしいが面白い名前だ。

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Tシャツやスェットなどにプリントした商品が多い。

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コラボ商品などたくさんの企画ものには注目である。

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商品には「Awesome」などレイコの好きな英語がプリントされている。

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自身プロデュースのお店のオープニングに嬉しそうなレイコ!

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Dickiesとのコラボしたパンツもかなりいい出来だ。

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恵比寿の会員制バー「CASBA」のロゴが入ったコラボTシャツ。

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たくさんの業界人がお祝いに駆けつけた。ビームスの設楽社長と。

桑久保徹 [2001-2014]

架空の画家を作り上げる

渋谷ヒカリエにある8/ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERYにて913日から10月8日まで桑久保徹の展覧会[2001-2014]が開催されている。桑久保徹は「絵を描く」という方法で現代美術に向かい合う方法として自らの中に架空の画家を作り上げるという変わった手法で表現を試みる作家だ。例えばゴッホのような厚塗りのタッチで描いたり過去のマスターと呼ばれる様々な画家たちのテクニックを再現して作品を制作するなど古典絵画へオマージュのような方法で現代的な主題を描くなど独特の世界を築いている。今回の展覧会では今では国内外で高い評価を受ける作家の過去から近年までの作品を展示しているので桑久保徹という作家について興味がある人にとっては特に面白い展覧会と言えるだろう。

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厚塗りの絵の具はゴッホを彷彿とさせるが主題は現代的だ。

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とにかく圧倒的な量の絵の具の厚塗りのマチェールが凄い!

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地平線のある風景にたくさんの人や物が並ぶ景色はよく出てくる。

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鉛筆のドローイングも展示されていたが絵の下書きだろうか?

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ちょっとゴシックな感じのする絵だが穴からは花を握る人の手。

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色の使い方や構図の面白さなど絵画の魅力に満ち溢れた作品。

 

見ること

作品集の刊行記念展

9月8日から10月6日まで六本木の小山登美夫ギャラリーにて日高理恵子の作品展「見ることー作品集1979-2017より」が開催されている。「日高理恵子作品集1979-2017」の刊行を記念して開催されているこの展覧会では作家が30年以上にわたり一貫して樹を見上げて描き続けてきた樹と空と自分自身との間にある絵画空間を振り返るような展示となっている。「私にとって絵を描くことは”見ること”」と作家本人が語るように彼女の作品は「見ること」や「見れば見るほど計り知れない」という感覚で満ち溢れている。絵を「描く」という行為の基本中の基本である「まず見ること」を丹念に続けて数多くの作品を制作してきた作家のブレのない姿勢が素晴らしい。見れば見るほどにさらに見えてくるものがあるということを知らしめてくれるような表現への飽くなき探究心には心を打たれる。

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樹とその周りの空間が空をバックに広がっていく。

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見上げる先には枝が空に向かって伸びながら躍動する。

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見るという行為に終わりはないということを教えてくれる作品だ。

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初期の作品など含め30年以上のキャリアから抜粋された展示となっている。

あの日を待つ 明日を待つ 今日

描くことは生きること

六本木のcomplex665にあるShugo Artsにて近藤亜樹の個展「あの日を待つ 明日を待つ 今日」が開催されている。カラフルな色使い、溢れるイメージ、「描くことは生きること」と言い切れる稀有なアーティストである。

2018年の夏にギャラリーに届いたダンボールいっぱいの作品を見て急遽この展覧会は開催されることとなったという。作家個人が体験した様々な悲しみ、喜び、そして未来への希望が満ち溢れた作品がそこにあったのだ。2018年に小豆島にて入籍し新しい命を授かるもののその2週間後に夫は南インドで亡くなるという悲劇の中、札幌の実家に戻り元気な男の子を出産するという波乱万丈な人生の中でも筆を持ち続け現実に立ち向かい続けた作家の軌跡がそこにはあるのだった。生きることへの勇気と愛情が溢れる素晴らしい作品の数々は見るものにも力を与えるかのようだ。

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小鳥の置物だろうか、くっきりとした色合いが可愛らしい。

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絵は全て紙に描かれているが絵の具は厚塗りである。

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人生の喜びを表したのだろうか、素直にハッピーな絵である。

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青のトーンで描かれた動物。どこか物悲しい雰囲気だ。

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プードルだろうか、色や筆使いがとても良い作品である。

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これもブルーのトーンで描かれた寂しげな少女の肖像だ。

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花瓶だろうか、色使いのセンスがとにかく素晴らしい。

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この花瓶も色がとてもいい感じの魅力的な一枚である。

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燃えるような赤やオレンジに薄いブルーやグレーが見事な絵である。

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ギャラリー内には縦横あるもののほぼ同じ大きさの絵が整然と並んでいた。

 

「スミレ」

白と黒の陰影

六本木のタカ・イシイギャラリー東京にて9月7日から10月6日までシルケ・オットー・ナップの3回目の個展が開催されている。「スミレ」と題された展覧会はクルト・シュビッターズが1931年にハノーヴァーで出版した詩誌名からとったものだという。白と黒の陰影が醸し出す独特の世界がなんとも魅力的な絵だがロサンゼルスに拠点を置く作家は水彩画を重ね塗りしてまた拭き取るなどの繰り返しの作業でこの独特な表現を可能にしているそうだ。風景画を始め舞台美術、パフォーマンスなどに関する歴史的な資料を基に絵画制作をしてきたという作家の作品は絵画の持つ「もの」としての存在感でも見応えがある。

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いくつものパネルをつなげて完成した舞台美術を思わせる大作。

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複数の人物が集合している絵もよく扱うモチーフである。

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水彩で描かれる絵の黒い部分は漆黒で白い部分は拭き取られたようだ。

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花と人物のイメージが重なり面白いリズムを奏でる。

 

 

香りの日本文化

古い洋館を会場に

9月14日から16日まで九段下にある旧山口萬吉邸にて館鼻則孝による展覧会「館鼻則孝と香りの日本文化」展が開催されている。旧山口萬吉邸という古い洋館を会場に歴史ある館内の地下から3階までを使った展示は作品ももちろんだが趣向という点でも見ごたえのある展覧会である。日本の歴史文化を「RITHINK」することを創造の源泉に据える館鼻則孝だがレディー・ガガが認めたヒールレスシューが話題になったのでその印象は強いがそれ以外にも様々な形での日本文化を再試行したような新たなる創造を続けている。今回は日本文化の中の香りをテーマにした体感できる作品や20点の新作も加えて素晴らしい館鼻則孝ワールドを展開している。短い期間限定の展示なので興味のある人は是非急ぎ足を運んでください。

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旧山口萬吉邸という古い洋館が会場となった展覧会。

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江戸時代の花魁文化の「RITHINK」から生まれたヒールレスシューズ。

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存在感のある巨大な作品が古い洋館の中に忽然と現れる。

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椿の花も作品に登場するテーマの一つだ。

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岡本太郎記念館での展示用に制作された巨大なカンザシ。

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地下のスペースには新作のオブジェが静寂の中に配された。

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実際にガラス瓶を開けて香りを体感できるという展示。

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鬼の骸骨オブジェは素晴らしい完成度である。迫力がある。

堪えがたいほどの光

色彩の交わりや形の面白さ

GINZA6の6階にあるギャラリースペース「THE CLUB」にて11月10日までジャッキー・サコッチオの展覧会「堪えがたいほどの光」が開催されている。ジャッキー・サコッチオはニューヨークとコネチカットを拠点に活動する作家でクリストファー・ウールのアシスタントをしていたこともあるそうだ。彼女の作品はメトロポリタン美術館やダラス美術館をはじめとして世界各国の美術館し収蔵されている。絵の具を垂らしたキャンバス自体を傾けながら絵の具をわざとキャンバス上に流して制作をするという独特のスタイルで表現される抽象画は偶然的に生まれた色彩の交わりや形の面白さを生かしつつ加筆も施されて最終的なイメージへと完成する。目の覚めるような素晴らしい色の重なりや自然に流れた絵の具とその上から加筆された絵の具の色や形のバランスが見事な緊張感で迫ってくるような力強い絵画だと思う。蔦屋の隣にあるので銀座に行かれたら是非チェックして欲しい展覧会である。

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キャンバスを傾けることで様々な方向に垂れる絵の具を産む。

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爆発するような色彩には独特の迫力があり迫ってくるようだ。

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今回一番の大作だが偶然的な流れと加筆のバランスが素晴らしい。

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見たこともないような色彩の混ざり合う姿が独特である。

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ここまでの色や形が混ざっても絵として破綻せずに面白い。