こわれもの

5年ぶりの個展

外苑前のMAHO KUBOTA GALLERYにて小笠原美環の作品展「こわれもの」が10月20日まで開催されている。ドイツに暮らす作家にとって5年ぶりの日本での展覧会だというが作風にはゲルハルト・リヒター、リュック・タイマンス、ピーター・ドイグといったドイツをはじめとするヨーロッパの現代絵画の巨匠からの影響が見て取れるような気がした。思春期をカリフォルニアで過ごし18歳でドイツに移り住みハンブルグ芸術大学で学んだというバックグラウンドは作家の日本人としての感受性にどこかヨーロッパ的な視線を植えつけたのかもしれない。作品はグレーを基調にした油彩画で風景や人物、光の揺らぎなど様々なシーンが描かれているがどのシーンもどこか映画の中のワンシーンのような物語を連想させる。見るものを独特の絵画世界に引き込む不思議な魅力に溢れた作品は対象を見つめる作家の内面を自ら冷静に観察しながら描かれているようなクールな感じがした。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181007185147j:plain

壁と床に当たる光の揺らめきが見事に描かれている。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181007185220j:plain

何をしているのか想像させるような艶かしい女性の足の絵である。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181007185316j:plain

くらいヨーロッパの森に降り始めたのは雪か、雨か、みぞれか。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181007185410j:plain

草むらから突き出た小枝にとまる小鳥たち。動き出しそうだ。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181007185501j:plain

部屋の中のどこかを描いた作品だと思うが静寂の中にある。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181007185548j:plain

シンプルな男性の後ろ姿にも独特の雰囲気を感じずにはいられない。

リトルダーリン

倉庫跡地をリノベーション

トランジットジェネラルオフィスはシェアオフィスや数々のレストランなど常に新たな事業を展開しているが10月6日に初のオリジナルロースターカフェ「リトルダーリンコーヒーロースターズ」を南青山にオープンした。このオリジナルロースターカフェはトランジットがオープンさせた「シェアグリーンミナミアオヤマ」の施設内にあるのだが広大な面積の倉庫跡地をリノベーションした施設にはシェアオフィスもあるしカフェ以外にも様々なグリーンを販売するSOLSO FARMのお店なども出店している。都会の中というのを忘れるほどの敷地の広さで真ん中が広い芝生の広場なので新しい憩いの場になること間違いなしだ。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181006160724j:plain

オリジナルロースターカフェのカウンターもお洒落だ。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181006160813j:plain

リトルダーリンコーヒーロースターズのグッズも豊富。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181006160844j:plain

様々なサボテン類やエキゾチックな植物が並ぶSOLSOの店先。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181006160924j:plain

お店の中はちょっとしたガレージ風で草花でいっぱいだ。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181006161005j:plain

沢山の多肉植物類を並べたワゴンもとてもお洒落な雰囲気。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181006161109j:plain

シェアオフィスは既にほぼ全室が埋まってしまっているという。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181006161210j:plain

SOLSO FARMでは植物以外に可愛いグッズ類も売っていた。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20181006161252j:plain

古い倉庫をリノベーションしたというがLAみたいな雰囲気だ。

Not a Stone’s Throw

新しいギャラリーで

MISA SHIN GALLERYが移転した新しいギャラリーで最初の展覧会が9月28日から11月10日まで開催されている。

堀川紀夫の展覧会「Not a Stone’s Throw」では1960年代から活動した新潟県の出身のアーティストで1967年に現代美術グループ「新潟現代美術家集団 GUN(Group Ultra Niigata)」を結成した。1969年のアポロ11号による月面着陸及び月の石の採取に着想を得て「地球の石」を月面着陸の同時刻に新潟で11個採取して郵送で知人に送るという作品「メールアート」を制作する。その後も、番外編も含めてアポロ12号、13号、17号にちなんで「メールアート」を続け1969年にクリスマスプレゼントとしてニクソン大統領や佐藤首相らにも石を送っている。また、新潟にとどまった作家は雄大な雪景色をカラフルな顔料を農業用の噴霧器で着色して周り染め上げるという「雪のイメージを変えるイベント」を行なったがそれはさながら巨大な抽象画のようだった。日本のアーティストが様々な運動を起こしたりグループを結成していた熱い時代の作家の足跡を作品とともに見てみるのも興味深いと思う。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180930144033j:plain

新しい場所に引っ越したMISA SHIN GALLERY。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180930144123j:plain

「地球の石」を郵送で知人に送るという作品「メールアート」。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180930144102j:plain

ニクソン大統領の感謝の手紙をアメリカ大使館から受け取る。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180930144303j:plain

石を採取する作家の記録写真にも時代を感じる。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180930144337j:plain

雪景色をカラフルな顔料で染め上げる「雪のイメージを変えるイベント」

バルセロナNo.1パエリア

渋谷ストリームが誕生

再開発による渋谷の街の変貌ぶりは凄まじいが、ついこの前には渋谷ストリームが誕生してビルの下層階に出店した多くの飲食店や渋谷から並木橋近辺まで続くお洒落なボードウォーク的な歩道も話題になっている。そんな中、飛ぶ鳥を落とす勢いの会社「トランジット」がストリームに出店したスペイン・バルセロナ発のレストラン「チリンギート・エスクリバ」に行ってきました。バルセロナNo.1のパエリアを食べさせてくれるお店とあってレストランに入ると右手にある大きなオープンキッチンには沢山のパエリア鍋が並んでいていくつものパエリアを同時に調理している。味の方はもちろん間違いなしの美味しさだったがパエリアはもちろんだがイカスミのフィデウアというお米の代わりにショートパスタみたいなのを炊き込んだのが絶品でした。他にも沢山の美味しそうなお店があるので渋谷ストリームへ皆様も是非お出かけください!

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180929155548j:plain

オープンキッチンには沢山のパエリア鍋が並んでいた。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180929155630j:plain

ただいまパエリアを調理中。おこげの部分も美味しかった。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180929155712j:plain

これがイカスミのフィデウア。焼きそば?みたいな味が美味しかった。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180929155815j:plain

バルセロナの本店はビーチにあるカジュアルなお店らしい。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180929155918j:plain

本店でパエリアを作るオーナーの写真なんかも飾ってあった。

「daikanyama photo fair」

芸術写真のフェア

928日から30日まで代官山のヒルサイドテラスにて第5回「daikanyama photo fair」が開催されている。一般社団法人日本芸術写真協会(FAPA)が開催するこ芸術写真のフェアでは開催当初よりこの協会に賛同してきた国内外のギャラリー、書店、出版社などが出展をしている。写真作品の展示販売、関連書籍の販売などのブースが一堂に集うこのフェアは芸術写真好きには毎年楽しみなフェアとなっている。携帯のカメラ機能が格段に優れた昨今、SNSなどのインターネットを介した通信手段も進化し続けて誰でも写真を撮って送れる時代になった。写真や映像が万人にとってより身近になった今だからこそどこに芸術写真の意味がどこに置かれどう変化して行くのかというのは大きな焦点にもなると思う。見るものの意識と知覚をいかに広げてゆくのか、想像力を掻き立てるインスピレーションの源となりうる芸術写真の可能性をこのフェアはこれからも推進してゆくだろう。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180928163955j:plain

フェアの入り口には大きな作品イメージが。入場料は1500円です。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180928164044j:plain

国内外のギャラリーがブースを出して作品の展示販売を行っている。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180928164121j:plain

値段やエディション数、作家についてなど気軽に聞けるチャンスだ。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180928164200j:plain

MAHO KUBOTAギャラリーにてAKI INOMATAの写真作品。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180928164350j:plain

スイス人アーティストのセンタ・シモンドの作品、カッコいい!

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180928164511j:plain

写真集、カタログ、限定本など芸術写真に関する書籍が売られている。

 

 

見てみたかった景色

中園孔二展

横須賀美術館にて9月30日まで開催している中園孔二展「外縁 見てみたかった景色」をギリギリでみに行くことができた。彼の作品は2014年に小山登美夫ギャラリーで開催された個展の際に小さいサイズの油彩画を1点購入させてもらった経緯がある。その時に印象的だったことは中園君が非常に若い青年だという印象だったことだが美大を出たばかりの時なのでまだ22歳か23歳くらいだろうか。普段は滅多にないことだがご両親もギャラリーにいて「息子をよろしく」などとご丁寧に挨拶されて大変恐縮したのを覚えている。そのあと数年して中園君が海で溺れて死んだというニュースを聞いて大変驚いたと同時に非常に残念だった。たぐいまれな才能というよりも天才の域に入るような作家だと思っていたので今後が本当に楽しみだったのだ。しかし、何かに導かれ描かせられているというようなニュアンスで語る彼の制作スタイルやその絵が発する独特の念のような力、若くして500点以上もの作品をすでに描いていたというのを聞くと若くして死ぬ運命だったのではないかとさえ思ってしまう。何か目に見えない世界からのメッセージを感じ取り交信して描くような強烈な絵を描く人は何か目に見えない世界から呼ばれてしまったのではないかと思うのである。とにかく、彼はもういないので新作は見ることはできないが小山登美夫さんの努力で彼の功績は偉大な作家のレガシーとして発表され続け語りつながれて行くに違いない。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143315j:plain

彼の作品に関してはコメント不要と思うのでここからは作品のみお見せします。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143410j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143420j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143432j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143447j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143456j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143508j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143519j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143551j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143601j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143613j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143623j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143633j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143646j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143712j:plain

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180925143721j:plain

 

「ThRey」オープン!

「CASBA」のレイコプロデュース

9月22日から代官山でカスバのレイコプロデュースのセレクトショップ「ThRey」がオープンした。「CASBA」といえば恵比寿にある業界人もたくさん集まる会員制のバーで僕も長年お世話になっているがもともと独自のファッションセンスを持つレイコにとってはセレクトショップをプロデュースするのは楽しいいはずだ。「Paradise」というアパレルブランドのディレクターを始めたのは知っていたがついにお店を出すということで本格的に始動したというところだろうか。レセプションにはたくさんの業界人から花が送られていたし多くの人も駆けつけて祝福していたがさすがにレイコの幅広い人脈を伺える。企画もののコラボ商品などは売り切れているものもあるというが「Paradise」の商品はかなりいい感じなので是非チェックしてみてください!

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180924142935j:plain

「ThRey」でスリーと読むらしいが面白い名前だ。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180924143016j:plain

Tシャツやスェットなどにプリントした商品が多い。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180924143105j:plain

コラボ商品などたくさんの企画ものには注目である。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180924143141j:plain

商品には「Awesome」などレイコの好きな英語がプリントされている。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180924143258j:plain

自身プロデュースのお店のオープニングに嬉しそうなレイコ!

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180924143336j:plain

Dickiesとのコラボしたパンツもかなりいい出来だ。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180924143435j:plain

恵比寿の会員制バー「CASBA」のロゴが入ったコラボTシャツ。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20180924143522j:plain

たくさんの業界人がお祝いに駆けつけた。ビームスの設楽社長と。