Park

見応えのある作品

六本木のギャラリーコンプレックスにあるタカ・イシイギャラリーにて2月16日まで村瀬恭子の個展「park」が開催されている。26年間暮らしたデュッセルドルフから2016年に帰国して現在は東京で制作活動をしているという作家が久しぶりに聞いた蝉の声や日本独自の木々の様子など体感した思いを作品に込めている。この作家さんの絵は非常に好きなので今回の個展も非常に興味深く見せてもらった。ドローイングもあるが大きめの作品もあって実に見応えのある作品に改めて類い稀な表現者としての作家の才能を感じた。光や水の揺らめき、風の動きなどを連想させる独特の画風はさらに輝いて見えた。繊細にして大胆な存在感を放つ絵画表現は自由な発想と豊かな感性によって生み出されるに違いない。風景に溶け込む人物の動きを見ているとまるで儚い幻を見ているような不思議な存在感を感じてしまう。

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風景に溶け込むように佇む人物。繊細な描写が素晴らしい。

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森の中をすり抜ける風のように動く人物は幻のようでもある。

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単色を使って非常に豊かな絵画世界を生み出しているのも凄い。

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同じような風景と人物を違う角度と色彩で描くのも面白い。

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草などの動き、森の木の動きも細かく描きこまれる。

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ドローイングはソールドアウトだったが紙がシワになる程描きこみをしていた。

Vice Versa-Les Tableaux

逆も真なり

六本木にあるギャラリーShugoArtsにて12月12日から22日まで小野祐治の個展「Vice Versa-Les Tableaux」が開催されている。逆も真なりと題されたこの展覧会は作家が1995年に着手し始めて以来撮影を重ねてきたタブローシリーズの最近の成果までを披露する12年ぶり(東京では14年ぶり)の個展となる。古典の名画を昔と同じように人工的な照明のない環境で時間をかけて撮影するという試みは絵画という手法の歴史を遡る試みでもあるという。光というものは写真の撮影にとって重要だが「可能な限り時間を遡り、当時の画家達と同じ条件に身を置いて撮影する」という徹底した試みによって撮影された名画達は全く違った表情と存在感を表しつつ写真という2次元に立ち現れる。静寂の中、時間という魔法によって現れる絵画と写真の表裏一体の絶妙な美しさは新しい発見のように思われる。

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フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」が浮かび上がる。

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絵画の存在感が重厚な額縁の存在感と共に現れた作品。

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少女の姿が見て取れるが額と全てが一体の作品になっているようだ。

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燻し銀の塊のように重厚に存在する時間を経た絵画の姿。

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額縁の立体感の美しさも際立って見えるのが面白い。

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これはレンブラントの名画だろうか、静かに存在する感じだ。

夏の日

不思議な風景

渋谷ヒカリエ8階の小山登美夫ギャラリーにて桑原正彦の個展「夏の日」が開催されている。高度成長期の日本で育った作家は歪んだ闇が暗示されているかのような絵を描いていたが90年代後半からは社会よりもより自己の内面に眼差しを向けた作品が増えていったという。今回の展覧会は1997年から2001年の間に作家が描いたドローイングとペインティングを中心に展示するという面白い趣向の展覧会になっている。原っぱに横たわる豚やアザラシなど薄いタッチで描かれるのはなんとも不思議な風景だ。作家にとって20年近くも昔の己の作品と改めて向き合うというのは今の自分を見つめることにもなると思うが懐かしいような残酷なような試みと言えるのかもしれない。

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水辺に横たわるのは豚アザラシ?不思議な雰囲気の世界である。

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薄いタッチで描かれる作品には様々な生き物や物が散乱する。

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貝を食べるアザラシに蝶々がとまっているという摩訶不思議な風景。

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野原だろうか?野花や豚、虫が非常にゆるいタッチで描かれる。

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20年以上も過去に描いた作品でこの展覧会を構成している。

Beautiful Days

楽園を感じて欲しい

代官山のヒルサイドテラスにて1月12日から27日まで大宮エリーの展覧会「Beautiful Days ~美しき日々」が開催されている。大宮エリーさんは代理店勤務を経て日常を綴ったエッセイ集を書いて人気を博した。その後は作家となりラジオやテレビに出演したりまた映画監督や舞台の演出など様々な分野でも活動を続けるアーティストだ。今回の展覧会ではアメリカの聖地シャスタを訪れた時の感動をヒルサイドテラスの吹き抜け空間いっぱいに描きあげた。展覧会に来る人達にも大宮エリーさんが訪れた美しい聖地シャスタの楽園を感じて欲しいという趣向だ。また奥の展示空間では2018年に六甲ミーツアートで描き下ろした最新作「とある未亡人の館」を展示している。会場入り口で配られているチラシに書かれたこの絵の由来となるある未亡人の話を是非読んでから見てもらいたい作品群となっている。

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吹き抜けの空間に聖地シャスタの美しい草原が描かれた。

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自由奔放な色彩と荒々しくも力強いブラシュストロークだ。

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見る者を温かい気持ちにしてくれるような素敵な暖炉の絵である。

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とある未亡人の館の思い出の品々が描かれたギャラリー空間。

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なんとも美しく儚い命のような魅力のある花の絵だろうか。

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化粧代に並ぶのは未亡人の亡き夫との思い出の品々だろうか。

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近年は写真作品も制作し始めたというがなかなかいい写真である。

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床に木材を敷き詰めて楽園のような空間をしつらえた。

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エリーさんはどんな表現であれ命の儚い美しさを描いている気がした。

NY滞在記その3

KATZ'S DELI

NYに来ると必ず食べるのがKATZ'S DELIという老舗デリのパストラミサンドでそのボリュームと美味しさは何度食べても衝撃的だ。ライ麦パンにマスタードだけ塗ったバンズにパストラミのスライスが尋常じゃないくらい挟まっているのだ。コーンビーフもあってここでいうコーンビーフとは日本の缶詰のほぐしたやつではなく柔らかい肉のスライスでこちらもめちゃくちゃ美味しい。カッツで腹ごしらえをしたあとはインテリアショップを散策することにした。フューチャーパーフェクトはノーホー地区にあってこ作家物のインテリア商品を専門に取り扱っている。決してお客さんが大勢来店しそうでもないのだがオーナーに話を聞いたら90%近くがインテリアデザイナーや建築事務所などの贔屓筋とのビジネスで成り立っているのだそうだ。日本ではインテリアデザイナーって職業はそんなに多くないが海外では沢山の人がインテリアデザイナーを雇うのである。そのあとにユニオンスクエアの近くにあるインテリアの専門店ABCカーペットに行ったが店の内装を綺麗にしてさらにスケールアップした店内は様々な食器やアクセサリーなどでいっぱいだった。夜はグリニッジビレッジにある女性シェフが仕切る人気のレストランKINGで南仏料理のフュージョンという新しいカテゴリーの料理をいただいた。そのあとはやはりクリスマス時期に絶対に外せないロッカフェラーセンターのクリスマスツリーも見て今回も大満足のNY滞在となりました。

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NYに行ったら絶対におすすめのKATZ'S DELIのパストラミサンド。

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いつも超満員の店内はパストラミサンド目当ての客でいっぱいだ。

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これが名物パストラミサンド!はみ出す肉の量もハンパない。

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手前にあるのがコーンビーフサンド。コールスローも美味しい!

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ノーホーにあるフューチャーパーフェクトは地味な外観だ。

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キノコみたいなガラス製のスタンドはもちろん全て手作りだ。

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この鹿の角を組み合わせたような照明は大ヒットした商品。

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面白い形の花瓶など全てほぼ一点物ばかりで作家が作っている。

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ABCカーペットはカーペット屋からインテリア全般を売る店になった。

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とにかくいろいろなものが揃っているが個性的な商品ぞろいだ。

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綺麗なガラスの食器なんかも沢山あってギフトにも最高だと思う。

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この人気のフランス製の食器もかなりの種類を用意している。

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KINGにてまずは手打ちパスタを前菜にいただいたが美味しかった。

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ローストポークもボリューム満点で最高の焼き加減だった。

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こじんまりしているが席はほぼ満席で人気のほどがよくわかる。

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冬のニューヨークといえばここ!ロッカフェラーのクリスマスツリー。

NY滞在記その2

ナイキスト

NYに来るとアメリカンブレックファーストと同じくらいに朝食にエッグスベネディクトを食べたくなる。そんな時に行くのがソーホーにあるバルセザールでもう20年以上前からあるこの店はまるでパリから瞬間移動したみたいにヨーロッパのカフェっぽいお店だ。朝食をすませたら5番街の52丁目に新しくできたナイキストアに行くことにした。日本にいたこともある僕の友達のブライオンは今はポートランドのナイキ本社で北米店のVMDをしていて彼がこのお店を手がけたのだ。お店はビルまるごと新築でさすがナイキである。店内も広々してて抜けた空間にはナイキをシンボライズする巨大な装置が垂れ下がり迫力満点だ。1階はカスタマイズスニーカー専門のコーナーになっていてナイキのソーホー店もそういう作りになっていたから最近の流行りはカスタマイズだと今回思った。そのあとはアマゾンに買収されたホールフーズに買い物に行ったが店はアマゾンプライムのサインがあるくらいで中身はそんなに変化なしだった。明日はインテリアショップでもチェックするかなというところでその3へ。

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エッグスベネディクトは必ず食べたくなる味。ソースが美味しい。

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ここはパリのカフェ?という感じのバルセザールの店内。

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朝の8時とかからやっているので朝食を食べに来る人も多い。

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赤いテントが目印の老舗はソーホーになくてはならない店だ。

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まるごと新築のナイキの新しいビル。かっこいいです。

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モードと融合させたようなスポーツウェアが増えてきている。

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吹き抜けのある広い店内は様々なディスプレイがあるので面白い。

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カスタマイズスニーカーのコーナは大盛況だった。

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これがナイキのシンボル的な巨大装置。メディア装置のようだ。

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アマゾンに買収されてもあまり変わらないホールフーズ店内。

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相変わらずの迫力ある詰め込み式の陳列方法は健在だった。

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オリーブだけでこの種類と量は半端ない。需要があるのがすごい。

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肉の豊富さもすごくて牛や豚、鳥など以外の肉がすごい豊富だ。

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オーガニック系ジュースもいろんな種類があって常に増えている気がする。

 

NY滞在記その1

ホテル気に入りました!

NY滞在記ということでNYの食べ物や買い物などその他諸々を書きたいと思うがまずは今回泊まったシチズンMという新しいホテルが結構気に入った。場所はロウアーイーストのバワリーとデランシーにあるが新築のホテルはロビーがすごく抜けが良く作られていて地下のカフェスペースが見下ろせる。部屋も景色抜群で全てが合理的にデザインされているので狭い部屋でも不便は感じなかった。かなりオススメのホテルです!さて、今回もアート以外にNYの街を回ってショッピングしたり定番のものや新しいものを食べまくったのでその1からその3くらいまでに分けてお伝えします。以下は写真とキャプションでどうぞ!

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シチズンMでは自分でチェックインするけどスタッフもいるので安心。

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ロビーから地下にあるカフェスペースを見下ろせる。面白い壁!

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窓辺にぴったりとくっついたベッドの外にはダウンタウンが広がる。

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洗面所とか収納が全てデザインされたオリジナルで便利だった。

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NYで日本の焼き鳥が食べられる時代になった。鳥幸ニューヨーク!

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グリニッジビレッジにあるのだが味はかなり日本の味でした。

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マイアミの後で和食が恋しかったので締めの親子丼には泣けた!うまい!

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しかし翌朝は大好き定番のアメリカンブレックファースト!

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昼にはチャイナタウンへ飲茶を食べに行く。安くてうまい!

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じゃんじゃん持ってくるのでつられていっぱいもらった。。

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こんな感じでおばさんがカートで回ってホカホカをくれるのです。

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キャナルに行ったついでにキャナルストリートマーケットへ!

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いろんなお店があるマーケットにて、盆栽は人気のようです。

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ストリートっぽい服を売るお店もあってなかなかのセレクトでした。

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このofficeっていうブランドのTシャツは可愛かったが高いからやめた。

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マーケット内は半分がお店でもう半分がフードコートになってます。

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入り口にあったカフェがなかなかいい感じでした。

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次に向かったのはソーホーのビルの中にあるインテリアショップ。

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THE LINEではお店がロフトの部屋みたいで住んでる気分で見れる。

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洋服もまるでお家のクローゼットみたいに陳列されていた。

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こんなおしゃれなベッドだったらいいなあと思わず唸る。

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そのあとはダウンタウンにある最近リノベしたホテルビーコンへ。

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ホテルの中にある吹き抜けがすごく格好良かった!おすすめ!

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1階にあるバーとレストランがシックで大人の空間って感じでした。

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そんな大人の空間でお茶を楽しんでみた。なかなかいい感じ。

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この界隈には古いランドマークのビルが多い。では次回へ!