「見る」の分岐点

4年ぶりの個展 9月の16日まで白金にある児玉画廊で4年ぶりとなる中川トラヲの個展「Break Even Point」開催されている。児玉画廊は定期的にテーマ縛りのブループ展を開催していて中川トラヲも参加しているのでちょくちょく作品は見てきたが今回は個展とあっ…

美しい逃避行

久々の個展 西麻布にあるCALM&PUNK GALLERYにてフォトグラファー田口まきさんの写真展が8月27日まで開催されている。「Beautiful Escape」と題されたソロエキシビションは田口まきさんにとっては久々の個展なのだそうだ。 以前にウェッブ誌で取材させてもら…

テーマは「平成」

写真の変化 恵比寿にある東京都写真美術館にて9月18日まで展覧会「コミュニケーションと孤独」が開催中だ。TOPコレクションは毎年1つのテーマで東京都写真美術館の34000点を超えるコレクションから作品をキュレーションして紹介しているが今年のテーマは「…

リ・シンク展

レディー・ガガも注目 表参道ヒルズの「スペース オー」にて「館鼻則孝リ・シンク展」が8月20日まで開催されている。日本の伝統工芸の技術を巧みに取り入れて大胆で独特なアート作品を作る作家は花魁の履く高下駄をヒントに作った「ヒールレス・シューズ」が…

飛べ、こぶた

爆発するパワー 8月26日まで六本木のアートコンプレックスのShugoArtsにて近藤亜樹の展覧会「飛べ、こぶた」が開催中だ。激しい勢いを感じる絵画作品は力強く内なるエネルギーの爆発のようなパワーを感じる。聞けば30歳とまだ若い作家は内面に蓄積した様々な…

写狂老人A

アラーキーの夏 この夏は「荒木経惟の夏」と呼んでも過言ではないほどである。新宿オペラシティー、東京都写真美術館、RAT HOLE GALLERYの3箇所で写真家荒木経惟の展覧会が開催しているからだ。先日RAT HOLE GALLERYの展覧会のことはお伝えしたが、今度は新…

OFURO

日本とフランスのお風呂 中目黒にあるSpace-DにてTakeru AmanoとMaxence Gilliardのグループ展「OFURO」が7月25日まで開催中だ。Takeru Amano君は昔中目黒にあったカフェギャラリーSPACE FORCEで展覧会を開かせていただいたこともある。今回はフランス人のMa…

「Issues from the Hands」

唯一無二の存在感 渋谷ヒカリエにある小山登美夫ギャラリーにて8月7日まで野田敏明展「Issues from the Hands」が開催されている。野田敏明氏は日本で陶芸を学んだ後2008年に渡米、カリフォルニアでファインアート科を卒業してからはアメリカを拠点にセラ…

Big Sky Little Moon

グラフィティーアート ワタリウム美術館でバリー・マッギー+クレア・ロハス展「Big Sky Little Moon」が10月15日まで開催中だ。80年代後半に登場したグラグラフィティーアートの作家バリー・マッギーはストリートはもちろんギャラリーでの展示も行った。幾何…

無意識の姿

ファッションとの出会い 神宮前にあるSEZON ART GALLERYにて朝倉優佳の個展「Figure of Unconsciousness」が7月30日まで開催されている。2014年にアートアワードトウキョウ丸の内・シュウウエムラ賞を受賞して以来、ファッションデザイナー「ヨウジヤマモト…

天才アラーキー

死にゆく美しさ 南青山にあるRAT HOLE GALLERYにて8月31日まで荒木経惟の写真展「花幽園」が開催中だ。荒木経惟通称「アラーキー」といえば言わずと知れた天才フォトグラファーだが新宿のオペラシティーでも大規模な展覧会が開催中なのでこの夏は「アラーキ…

理想郷

若きペインター 8月12日まで白金にある児玉画廊にて大久保薫の個展「理想郷」が開催されている。聞けばまだ20代という若手作家だが僕がアートの中でも特に好きなペインティングを表現手法とする若きペインターである。彫刻や立体は自分で作ったことがないの…

Back On The Highway

新しい文化 恵比寿にあるギャラリーALにて小林昭氏の写真展が7月23日まで開催されている。 1969年にロサンゼルスのヴェニスに拠点を構えた写真家の小林昭氏はアメリカで起こりつつあるうねりをカメラに収めた。大陸を横断しながらアメリカにカメラを向けて捉…

Ignore your perspective 37

グループ展シリーズ 8月12日まで天王洲アイルの児玉画廊にてすっかりお馴染みになったグループ展シリーズ「Ignore your perspective 37」が開催中だ。シリーズ37回目なのだろうけどここまで続けているのは素晴らしいことだ。「Ignore your perspective 」と…

まばたきもせずに

30代の作家 天王洲アイルのTERRADA Art ComplexにあるKOSAKU KANECHIKAギャラリーにて青木豊の展覧会「まばたきもせずに」が8月12日まで開催中だ。まだ30代という若い作家さんだというが独自の絵画世界を作り上げているのには感心させられた。絵画の物質的な…

The BAR

二人展 7月17日まで渋谷ヒカリエにある8/ART GALLERY/Tomio Koyama Galleryにて「Shaping Voices,Silent Skies」展が開催されている。この展覧会は海外のアーティストを東京に招き作品制作をさせる「The BAR」と呼ばれるプログラム「アーティスト・イン・レ…

Here is ZINE tokyo 15

今年で15回目 7月12日まで原宿のトーキョーカルチャート by ビームスにて「Here is ZINE tokyo 15」が開催中だ。ヒロ杉山さんのエンライトメントがキューレーションするこのイベントもやハイもので今年で15回目を迎える。 2010年にスタートして以来、様々な…

Coyote

日本の抽象表現 Maki Fine Artsにて8月27日まで白川昌生さんの個展「Coyote」が開催されている。プロフィールを見ると白川さんは1948年福岡県に生まれ70年代にフランスとドイツで哲学と美術を学んだそうである。81年にはデュッセルドルフ国立美術大学を卒業…

夏のない年

アメリカで活動 8月5日まで外苑前のMAHO KUBOTAギャラリーにて播磨みどりさんの個展「Year without a Summer」が開催されている。「Year without a Summer」とは1816年に実際に起こった「夏のない年」のことだそうだ。播磨さんはアメリカに渡って作家活動を…

「Fantasy land」

夢の中の国 六本木の小山登美夫ギャラリーにて7月22日まで桑原正彦の個展「Fantasy land」が開催中だ。1997年に初めて開催された「棄てられた子供」展以降、小山登美夫ギャラリーでの個展は10回目になるそうだ。桑原氏は1959年生まれ、子供の頃は高度成長期…

”Les Sens”

日本とは違うひかり ヨーロッパで出会った日本とは違う刺すような光に衝撃を受けて以来、パリを拠点に写真家活動をしてきた田原桂一が6月6日に他界された。その田原桂一の写真展が銀座のPOLA MUSEUM ANNEXにて7月9日まで開催されている。ひかりを通して自然…

MADSAKI降臨

今や人気作家 15日に終わる直前だったがKaiKai KiKi GalleryにMADSAKIを見に行けた。「Here Today, Gone Tomorrow」というタイトルのMADSAKIの個展、大きな作品も含めてかなりの作品数だった。今から15年ほど前に中目黒でディレクターをしていたSPACE FORCE…

進化するFrancfranc

25周年目のブランド 外部アドバイザーとしてFrancfrancを運営するバルスと仕事をし始めてもう10年以上になる。振り返れば、高級志向のインテリアブランドBALS TOKYOを立ち上げたり海岸のゆったりしたライフスタイルのブランドWTWを始めたり様々なことがあっ…

カワハラシンスケ個展

パブリックデーに是非! 7月27日まで南青山にあるアートサロン「セーヌ」にてカワハラシンスケさんの個展、「フォルム」が開催されている。僕がディレクターしているこのギャラリーはアートサロンというコンセプトで色々なアートを紹介しているが普段はアポ…

ニューヨークアート速報!第3弾

ギャラリーの街チェルシー ニューヨークで必ず行くのがウェストサイドにあるチェルシー地区のギャラリー街だ。 昔はソーホーがギャラリー街だったが今はこのチェルシーがギャラリー街になった。 チェルシーには巨大な倉庫やガレージなどソーホーよりもでかい…

ニューヨークバーガー速報!

本場の味 バーガーは大好きな食べ物で日本でも頻繁に食べるし日本のバーガーのクオリティーはかなりハイレベルだと思う。でも、アメリカに来たらやはり本場のバーガーが食べたいということで今回はアートとは関係なくこの旅行中に食べたバーガーを紹介したい…

ニューヨークアート速報!第2弾

2年に1度の企画展 6月の11日までWHITNEY BIENNIAL 2017が開催中なので早速見にいってみた。ビエンナーレとも言うしニューヨークの人はバイエニアルとも言うがトリエンナーレが3年に1回ならビエンナーレは2年に1回開催される大規模な企画展である。ホイッ…

ニューヨークアート速報!第1弾

ギャルソンとペン ニューヨークに来ています。今回はメトロポリタン美術館で開催中のコムデギャルソンの展覧会とアーヴィング・ペンの展覧会など見つつ最新アート事情を見て回る旅です。まずはコムデギャルソンとアーヴィング・ペン。コムデギャルソンの会場…

レスリーキー祭り

裸の男男男 六本木にあるヒロミヨシイギャラリーにてレスリーキーの写真展が開催されている。 とにかく裸の男だらけの写真展でレスリーの本領発揮といったところだろうか。 レセプションにはレスリーはもちろんモデルになった人やそのほか大勢が押しかけてと…

地底の雲

山本桂輔2年ぶりの展覧会 6月26暇で渋谷ヒカリエの小山登美夫ギャラリーにて2年ぶりとなる山本桂輔の展覧会が開催されている。前回の展覧会の際に小さな焼き物のオブジェを買わせていただいたのだがあれからもう2年なのだと思いつつ見に行ってみた。絵画…

アート満載!天王洲アイル

合同オープニング 天王洲アイルの寺田倉庫に生まれたギャラリーコンプレックスで合同オープニングが開催された。最初に3階にオープンした山本現代、URANO、Yuka Tsuruno Gallery、児玉画廊に加えて5階にもKOSAKU KANECHIKAとSCAI THE BATHHOUSEのコレクシ…

レコードアート

ユニークな企画展 知り合いのアーティストの井内宏美さんが代沢にあるQUIET NOISEというギャラリーで開催されるグループ展に参加するということで見に行ってきた。デザイナーのYASUDA PIERREさんがキュレーションした13人のアーティストたちによるこのグルー…

BIOTOP Gallery Shop

ヒロミヨシイキュレーション 白金にあるBIOTOPにて6月18日まで期間限定のポップアップショップが開催されている。知人でありギャラリストの吉井さんによるキュレーションで誕生したこのBIOTOP Gallery Shop by hiromiyoshiiでは吉井さんのコレクションしてい…

OBSCURA

浮かび上がるイメージ 原宿にあるギャラリーターゲットにロッカクアヤコさんの展覧会を見に行った。人気作家とはいえ初日でほとんどの作品が売れていたのには驚いた。ちょうど昨日ZOZOTOWNの前沢社長がまたもやバスキアを今度は123億円で競り落としたことが…

ピェール・アルディ写真展

仕切りのような展示 5月22日まで南青山にあるPIERRE HARDYの旗艦店地下にあるスペースで”WALK WITH PIERRE HARDY”という写真展が開催されている。レセプションには多くの人が訪れていてスペース内に仕切りのように配されたユニークな写真の展示に目を奪われ…

ヒロシマカラー

企画展で出会った作家 6月27日までMAHO KUBOTA GALLERYにて古武家賢太郎の個展「ヒロシマカラー」が開催されている。古武家君と最初にお会いしたのは15年ほど前のこと、当時中目黒にあったSPACE FORCEというカフェギャラリーのディレクションをしていた時に…

うつくしい日々

父への想いと共に 原美術館で5月の19日まで蜷川実花の写真展、「うつくしい日々 蜷川実花」が開催されている。 昨年他界した演出家で父の蜷川幸雄さんへの想いを綴った写真展は私的であると同時に作家としての蜷川実花がその人生における出来事を作品に込め…

隠れ家「うさぎ」

シンスケさんのお店 アーティストでマルチな才能の河原シンスケさんとはもうずいぶん昔からのお友達。 6月には僕がギャラリーデイレクターをしているアートサロン「セーヌ」で個展も開催して頂くのでそれはまたお知らせします。そのシンスケさんは長年パリ…

ラブドールを篠山紀信が激写!

信じがたいリアルさ 篠山紀信氏がラブドールを撮影した写真展「LOVE DOLL X SHINOYAMA KISHIN」が渋谷のATSUKOBAROUHにて5月14日まで開催されている。ラブドールとは昔で言えばダッチワイフなのか、とにかく精巧に作り上げられた女性の人形のことである。信…

ものがあるということ

もの派の代表的作家 6月10日まで六本木の小山登美夫ギャラリーにて菅木志雄の展覧会「分けられた指空性」が開催されている。菅木志雄は1960年代から70年代に起こった芸術運動「もの派」のメンバーで戦後の日本美術を代表するアーティストの1人だ。草間彌生…

柳本さんが残してくれたもの

アーキヴィストの真髄 4月29日から6月4日まで八雲にあるsix factoryにて柳本浩市展”アーキヴィストー柳本浩市さんが残してくれたもの”が開催されている。柳本さんは様々なモノを集めた方でその数と種類は膨大で唖然とするほどだったがアーキヴィストの真髄を…

HELLO GINZA!

アランさんの東京 銀座にあるポーラミュージアムアネックスにて6月4日まで香港を拠点に世界的に活躍するグラフィックデザイナーのアラン・チャンさんの展覧会が開催されている。「HELLO GINZA!」というタイトルのこの展覧会は日本でも活躍するアランさんに…

与えられた姿

多角的な一画面 5月27日まで白金の児玉画廊で開催されている和田真由子個展「建物」を見て来た。 作者はものを見て作品を制作するのではなく頭に描いたイメージを作品化する。今回でいえば建物のような建造物を作品化するのだが実際にものを見て作品化する…

GINZA SIX誕生

吹き抜けが凄い 椎名林檎とトータス松本のお金をかけた映画のようなPVが話題のGINZA SIXの内覧会へ行ってみた。新しい商業施設が次々にオープンする銀座だが今回のGINZA SIXは銀座の人の流れを変えるに違いないというほど強烈だと思う。建物自体も巨大だしエ…

テーマは中世の北欧

飾らない素敵な方 人気のイギリス人ファッションデザイナー、アニヤ・ハインドマーチの2017年AWコレクションの展示会に行って来ました。アニヤ・ハインドマーチの日本代表が古くからの友人で何かとご案内を頂きアニヤさんとも以前に会ったこともあるけど少し…

片山正通的百科全書

多岐に渡るコレクション 4月8日から6月25日まで新宿にあるオペラシティーにて片山正通的百科全書展が開催されている。片山正通さんといえば多忙をきわめる人気の建築家である。その片山さんの個人的なコレクションを展覧会にしてしまったのがこの片山正通…

柔らかい仕組み

具象的ヒントが隠れる抽象画 江戸川橋にあるMaki Fine Artsにて4月30日まで渡辺豊の展覧会「soft construction」が開かれている。まだ30代の若い作家であるがとても独創的で面白い抽象画を描くので興味深い。パッと見ると様々な色と線が織りなす抽象世界なの…

超絶な描写技法

日本の山水を描く 恵比寿のアート系書店ナディッフの3階にあるMEMギャラリーにて4月30日まで開催中の本田健展「ゆきつき」を見た。20代にヨーロッパ各地を回った作家は岩手県の遠野に定住して日本の山水を描くことを決意したという。彼は時に里山を10時間も…

物質と概念の狭間で

初めて見る作家 恵比寿にあるMA2ギャラリーにて大西伸明の展覧会「Through the looking-glass, and what she found there」を見た。初めて見る作家だったが卓越したテクニックとしっかりしたコンセプトを持って制作活動を続けている作家さんだと知った。今回…

反射する絵画

注目の画家 4月23日まで六本木ヒルズにあるADギャラリーにて佐藤翠さんの個展「Reflections」が開催されているので見に行って来た。佐藤さんは数年前に伊勢丹で展示とライブペインティングを頼んでから注目している画家である。ついこの前までは僕がディレ…