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ものがあるということ

 

もの派の代表的作家

6月10日まで六本木の小山登美夫ギャラリーにて菅木志雄の展覧会「分けられた指空性」が開催されている。菅木志雄は1960年代から70年代に起こった芸術運動「もの派」のメンバーで戦後の日本美術を代表するアーティストの1人だ。草間彌生は今や誰でも知っているほど有名だが菅木志雄を知る人はよほど美術に興味がある人だと思う。そんな存在だったのだが数年前にニューヨーク近代美術館が日本の戦後前衛美術の企画展を開催して以来、菅木志雄は注目を浴び今では世界中で展覧会を開催するほどの人気になった。

 

ものを通して表現

菅木志雄にとって「もの」とはその作品に良く使う木、石、金属、ガラスなどの物質的な素材だけを指すのではないという。物を通して見えて来る空間の存在や人間の思考、意識、概念などの眼に見えない抽象的なものも含んでいるのだ。誰もが認識出来るものを否定し、ものとの対話を繰り返して存在のリアリティーとは何かを考え再認識する作業こそが作品作りであり表現なのだ。「もの」と「もの」、「もの」と「場」、「もの」と「人」をつなぎ、囲い、そこに現れる互いの「関連性」や「差異」「領域」や「複合性」によって新たな形や状況、場まで表そうとする試みが菅木志雄の作品表現なのである。今世界が注目するベテランアーティストの作品は実際その場に行って体験することをお勧めします。

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ランダムに並ぶ白い木は何かの必然性を表しているのか?

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色々な種類の作品が壁に展示されているが互いに影響し合うようだ。

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線が織りなすリズムの中1カ所だけが抜けている。

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石と木を使った大きなインスタレーションは迫力がある。