脱力と直感

ニシジマ・アツシ展

12月20日まで渋谷ヒカリエの8/ART GALLERY TOMIO KOYAMA GALLERYにてニシジマ・アツシ展が開催されている。”Humor Identification 脱力と直感”と題されたこの展覧会はヒカリエでは初の個展となる。ニシジマ・アツシは音にまつわる多様な側面を探求、そこで得た事象をパフォーマンス、サウンド・インスタレーション、平面、立体作品を通して再表現するアーティストとのことだ。

 

ユーモアと識別

展覧会のタイトル、”Humor Identification 脱力と直感”が示すのは彼のようなコンセプチュアルな表現の根底にある概念の一つと言っていいと思う。「Humor Identification」を「脱力と直感」と訳したのかそれ全てでタイトルなのかはわからないが仮に「Humor Identification」を日本語に訳すなら「ユーモアと識別」というような意味になると思う。ジョン・ケージが提唱した「偶然性の音楽」の方法論を自らのパフォーマンスに取り入れたり日常とアートの境界を揺るがすような表現はフルクサスの実践した表現にも通ずるようである。いずれにせよ、アートが秘める様々な可能性の中で音と日常、音楽とノイズといったようなテーマに目を向けさせてくれる作家だと感じた。

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Turner Curtainという作品はビーズと棚という空間の把握を促す。

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音を可視化するような作品は非常にストイックな雰囲気だ。

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インスタレーションは装置であるとともに作品として美的側面も持つ。