透き通るような色彩

光の絵画

4月14日まで天王洲アイルにある児玉画廊にて糸川ゆりえの絵画展「アルカディア」が開催されている。透き通るような色彩を使って光の絵画ともいうべき絵画世界を作り上げるこの作家さんは以前から注目していた。独特な色の使い方や夢の世界のような画面の雰囲気が印象的な作品だがラメを混ぜ合わせた絵の具を使うことで画面が揺らめくような不思議な雰囲気を全体的に醸し出している。

 

非日常な世界観

日頃からから書き留めている手記や夢の記憶などを反芻した時にふっと浮かぶ情景や人物をモチーフにして作り上げられる非日常的な世界観がこの作家の絵の魅力でもある。夢と現実の狭間にするっと迷い込んだような不思議な世界に輪郭の定かでない女性像が揺らめきながら現れるのだ。独自の絵画世界を貫く糸川ゆりえの絵画は見るたびみ新たなインスピレーションをくれるし今後も大いに期待したい作家さんだと思う。

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白と黒、グレーに黄色の絶妙なバランスが美しい作品だ。

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夢の中の世界のような不思議な場所に揺らめきながら現れる女性。

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色を使わずにカンバスに炭などで直に描いた作品もとてもいい。

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キャンバスに炭でドローイングした上に部分的に彩色している。